16日の中越沖地震の影響で、東京電力の柏崎刈羽原発も火災が発生したり、放射能が漏洩したりしたわけですが、柏崎市長が「消防法」に基づいて原発の使用停止命令を出したというニュースが。
こんな方法があるのか、と思いましたら、以前「もんじゅ」について、敦賀市がこの方法で停止命令出したことがあったのを思い出しました。
北陸電力の志賀原発1号炉で、1999年に臨界事故が起こっていたことが今になって明らかになったというニュース。(ヤフーニュースへのリンク)
隠蔽していたというのは勿論とんでもない話ですし、事故の内容としても、原子炉を制御できなくなっていた状態に陥ったという点で深刻な話です。しかも原子炉圧力容器のフタをあけた状態だったというのですから、放射性物質も外部に飛び出しやすい状態ですし。
要注目、と思います。
本日、朝鮮民主主義人民共和国が核実験をしたとのこと。
私はいかなる国の核実験にも反対であるので、核実験を強行したことには憤りを覚えます。
放射能汚染も心配です。
朝鮮半島の軍事的緊張が高まるのではないか、と、危惧せざるを得ません。
金沢地方裁判所は、北陸電力の志賀原発2号機の運転差し止めを求める訴訟で、運転差し止めを認める判決を出したようです。
裁判の経緯や、細かい争点については承知していませんが(耐震性が大きな争点になっていたようです)、稼働中の商業用原発について、裁判所が運転差し止めの判決を出したのはもちろん日本では初めてのことです。
日本の原子力政策に多大なインパクトを与える事件であるといってよいでしょう。
書き忘れていましたが、昨日5月30日、もんじゅの設置許可無効確認訴訟の最高裁判決
が出されました。2審は設置許可無効という画期的な内容でしたが、最高裁は破棄自判。
請求棄却しました。最高裁のサイトで判決文アップされていますが、明らかに事実に反した
内容を含んでおり、かなりいい加減な認定をしているというのが原告側の評価であるよう
です。
もんじゅは、1995年にナトリウム漏れ事故を起こして、長期の停止を余儀なくされています。
高速増殖炉は技術的に無理のある構造であることは素人目にも明らかで、原審の認定は
正当であると私は思っています。結局、事故が起こらないと危険性は分からないというの
でしょうか。
今回の最高裁の判決は多分に政治的な判断だと思います。実に不当だ。