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2011年6月の記事一覧

2011年6月 1日

ミニミニ模擬裁判

今日は,配属部の修習生でミニミニ模擬裁判と称して,主に手続関係を確認するための模擬裁判を行いました。あみだくじの結果,ワタクシは裁判官役。

司法研修所作成の刑事第一審手続についてまとめたDVDを事前に視聴するなど,準備に遺漏なく臨んだつもりだったのですが,実際にやってみるといろいろとわかっていないところがあり,裁判官にいろいろと指摘されました。

手続を表面だけ追うのではなく,なぜこのような手続が必要とされているのか,そして,その必要を充たすためには手続を具体的にどうしなければならないのか,ということを考えなければならない,ということを痛感。

2011年6月 4日

自衛隊基地ツアー

青年法律家協会の主催で,札幌近郊の自衛隊基地や駐屯地,演習地を見て回ろうという企画があったので参加してみました。

北海道は,憲法判例百選に載っている長沼事件や恵庭事件といった,自衛隊関係の訴訟の舞台となった場所が多く,私もいくつかの場所は行ったことがあったのですが,まとめて見るのは初めて。

札幌市から恵庭,千歳といくつかの演習地が点在しているのですが,各演習地が橋やら戦車用のコンクリ舗装の道でつながっていて一体運用されており,全部合わせると日本有数の広さになることや,長沼が文字通りの低湿地で,運河を張り巡らせていること,道央道の千歳や恵庭のあたりには戦車専用橋がいくつも架かっていることなど,初めて知ることが多かったです。

恵庭事件の野崎牧場って,去年娘を連れて行った「えこりん村」のすぐそばなんですね。しらんかった。

長沼ジンギスカンのうまい店も教えてもらいましたので,また行ってみたいと思います。

2011年6月10日

裁判員裁判

今週は,私の配属されている刑事部で裁判員裁判が行われており,ずっと傍聴していました。裁判員裁判を傍聴するのは初めて。

月曜の午前中に裁判員が選任されて,午後に第1回公判,火曜日が終日公判で証人尋問,水曜日午前に論告でその後評議,そして本日金曜日の午後4時に判決という,集中した審理で公判が進行しました。

法壇に,裁判官3人,裁判員6人,補充裁判員2人の計11人が登壇するので,広い法廷のはずが狭く見えました。

守秘義務があるので内容には触れませんが,非常に勉強になりました。私の刑事裁判修習中に,あと数回裁判員裁判があるので楽しみです。

ずっと傍聴していると起案の時間が取れないのが悩ましいところですが・・・・。

2011年6月12日

クラス旅行

昨日今日と,司法修習のクラス旅行が行われました。当初は3月12日に予定されていたのですが,前日に東日本大震災が発生し,こりゃアカンと中止になっていたもの。

行き先は十勝地方。十勝川温泉に泊まり,中札内に行ったり然別湖に行ったりばんえい競馬を見に行ったりしました。

同クラスですが他の修習地の人たちとも会うことができ,和光から来た教官とも親交を深めることができ,なかなか有意義でした。

幹事役の修習生はお疲れ様でした。

2011年6月16日

この世界に馴染んできた?

司法修習の実務修習も,終盤戦にさしかかっているのですが,ここのところ,ようやくにして自分が法曹三者の世界に馴染んできたように思います。

これは,札幌という街の小ささにも起因しているのですが,例えば刑事裁判修習で公判を傍聴していると,裁判官は配属部だから当然知っている,公判立会の検察官は検察修習の時にいろいろ教えてもらった人だから知っている,弁護人は弁護修習の時に会ったことあるから知っているという感じで,なんだか親しみ深いことが多くなってきました。

だんだん,ワタクシのよそ者感がなくなってきた感じで,ちとうれしい。

2011年6月17日

家裁修習

現在実務修習で刑事部にいますが,今日から1週間だけ,家庭裁判所での修習になっています。

今日はガイダンスで座学。家庭裁判所では調査官という他の裁判所にはいない専門の職員がいるのですが,調査官がどういう仕事をしているのかということについて,その一端を知ることが出来て興味深かったです。

2011年6月19日

よく考えるとおかしい

金曜日から,大学院の同期であるpeter氏が学会で来札中。金曜日は,「だるま」にジンギスカンを食べに行き,今日は妻子を紹介して昼飯を食おうと,学会会場であるH大に妻子共々行きました。

学内で歩いていますと,往来にM先生が歩いているのをお見かけしました。M先生は私の関西時代の出身校に勤務していたことがあり,学内でもよくお見かけしていたので,今日も「あーM先生やなぁ」という感じに普通に思ったんですが・・・・。

よくよく考えると,M先生は京都の大学にいるはずで,札幌にあるH大の学内でお見かけするのは珍事ではないですか。M先生も学会で来札中だったという次第です。


昼飯は,peter氏と,やはり学会に来ていた大学院の後輩のK君と連れだってピカンティにスープカレーを食べに行きました。

2011年6月21日

泊原発廃炉訴訟提起へ

北電に泊原発の廃炉求め 提訴へ準備会発足」(朝日新聞のサイトより)

北海道原発の泊原発について,札幌の弁護士らが北海道電力に対して廃炉を求める訴訟を提起する方針で準備を進めるということ。

廃炉の請求というのが,訴状書くときに請求の趣旨としてどうなるのかがわかりませんが,動きとしては注目したいと思っています。ちなみに,いわゆる原子炉等規制法上「廃炉」ってのは以下の条文になると思われます。


核原料物質,核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律

第43条の3の2 (原子炉の廃止に伴う措置)

1 原子炉設置者は,原子炉を廃止しようとするときは,原子炉施設の解体,その保有する核燃料物質の譲渡し,核燃料物質による汚染の除去,核燃料物質によつて汚染された物の廃棄その他の主務省令で定める措置(以下この条及び次条において「廃止措置」という。)を講じなければならない。
2 原子炉設置者は,廃止措置を講じようとするときは,あらかじめ,主務省令で定めるところにより,当該廃止措置に関する計画(次条において「廃止措置計画」という。)を定め,主務大臣の認可を受けなければならない。


来月7日の19時から札幌市中央区北2西7の「かでる2・7」で「泊原発廃炉訴訟の会」の発足集会が開かれるそうですよ。

2011年6月23日

「家栽の人」の世界

1週間の家裁修習が無事終了。

少年審判や家事調停の傍聴といった,貴重な経験ができました。

昔の漫画で家庭裁判所を舞台とした「家栽の人」というのがありましたが,その中で,少年審判を巡って若い判事補と弁護士の付添人が衝突しながら,それぞれがどうすべきかを悩むというエピソードがありました。

少年審判を傍聴しながら,ふとそのエピソードを思い出しました。

2011年6月24日

刑裁問研起案

家裁修習が終わったところですが,今日は刑裁問研起案と称して,いわゆる白表紙記録を使った即日起案が行われました。

ある事件について被告人は犯人性を否認しているという記録なのですが,証拠が本当になくて,こりゃ無罪にするしかないなという感じでしたが,ある証拠を突破口にして,何とか有罪認定が出来るかも,というような感じの記録でした(研修所の出題趣旨は違うかもしれませんが・・・・)。

相変わらず,難しい。

2011年6月29日

今更ですがポメラを購入

今更感もあるのですが,かねてより興味を持っていたデジタルメモの「ポメラ」を購入。ネットで特価7980円で売っているのを見つけたため。

電池で駆動し,すぐに立ち上がるというのは大変に便利。ただ,司法修習において実際の記録を使った起案を行うのには使えません。データ流出防止の観点から裁判所外での持ち歩きが出来なくなってしまいますからね。

しばらくは講義のメモ取りなどに使うことにします。

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