不法行為法理論のいま
H大法学部の民法のS教授がこの度定年退官を迎えられ,最終講義が行われました。タイトルは「不法行為法理論のいま」でして,雲右衛門,大学湯時代から現在に至る不法行為法をめぐる論点の移り変わりを概観した講義でした。
夕方の5講時の時間帯だったので,裁判所から急ぎ駆けつけましたが,超満員でした。
S教授には私も法科大学院で教えていただき,学生を当てる際にソクラテス的にやっておられたのが印象的でした。以下のような感じで。
学生「えーっと,○○は△△だから」
教授「うん,いいよ」
学生「そして,△△ということは▲▲で」
教授「ん?」
学生「あ,間違えました,△△ということは□□で」
教授「いいよ!」
学生「だから,◎◎ということになるかと思います」
教授「オッケイ!」
そんな感じで,なるほどと,よく分からなかったところが腑に落ちることも多く,大変ためになる授業でした。
春から,東京のW大学に転任なさるとのこと。今までのご学恩に感謝するとともに,今後のご活躍を祈念いたします。