空知太神社
10月24日に、砂川市の空知太神社に立ち寄りました。
空知太神社は、今年の1月に政教分離原則との関係で違憲判決の出た神社です(関連記事)。現在、差し戻しの控訴審が札幌高裁で争われているところです。
この神社については、市有地が神社に無償で提供されているという違憲状態を解消するために、砂川市が以下のような方針を立てているということが報道されていました(関連記事)。
・神社と町内会館を兼ねた施設から祠を移設し、「神社」の看板を外す
・鳥居の近くに立つ「地神宮」と記した碑の文字を「開拓記念碑」に彫り直す
・市有地1500平米のうち鳥居と祠を集約した60~70平米を年間4万~5万円で氏子に賃貸する
・集約の工事費は氏子側が負担する
現状がどうなっているか、という点に大変興味があったのですが、以下の写真のような感じでした。
まず、鳥居の周りに黄色いプラチェーンで囲いがしてありました。このエリアを、氏子集団に賃貸するということなのでしょう。
神社のご神体は空知太会館という公民館のような建物から、外に新設する祠に移すという話でしたが、今のところ祠などはなく、ご神体は依然、会館内にあるものと推測されます。
会館の壁に書かれていた「神社」という表示が、スプレーで消されているのはいかにも取って付けた感じです。
これが「地神宮」の碑。「開拓記念碑」と彫り直されてはいません。
全体的な印象として、差し戻し控訴審の様子見、という感じなのでしょうか。違憲の状態は、解消ていないようです。