「デュアルコア」が使えなくなる!?
町村先生のブログで知りましたが、新司法試験論文式の時間割が来年度以降大幅に変更されることが検討されているとのこと。現在パブリックコメント募集中。
「平成23年新司法試験の実施日程等に関する意見募集の実施について」(電子政府の総合窓口より)
変更点としては、
1.論文式試験の民事系科目の問題数を現行の2問(100点配点の問題1問と200点配点の問題1問)から3問(いずれも100点配点)に変更すること
2. 論文式試験必須科目の試験時間を2時間毎(問題毎)に分割すること
とのことです。すなわち、民事系においてはいわゆる大大問方式(民法、商法、民訴法のうち2科目の融合問題)がなくなり、かつ、4時間2問だった刑事系・公法系も問題毎に2時間ずつとされるという変更です。
[変更後の時間割のイメージ(PDF)]
3回受験してしまった私には直接関係ない話ですが、私が抱いた感想としては、やりにくくなるだろうなぁ、という印象。
大大問方式の廃止は、そもそも大大問方式自体に無理があったと思うので(融合問題というよりは接合問題にとどまっていたという印象)、やむを得ないことかと思います。
一方、試験時間を問題毎に2時間にするという変更は、新司法試験を3回受験し、答案練習会も含めるとかなりの時間を答案作成に費やしてきた者としての立場から言わせてもらうと、実はちと厳しいものがあります。
以前何回か当ウェブログでも書いたのですが(関連エントリー1、2)、1問当たりの分量が同じ問題でも、2時間で1問というのと4時間で2問というのでは、私の場合後者の方が断然書きやすいのです。
その理由は、以下のようなことに基づくと思われます。
○4時間2問という時間割の場合、先に問題を2問とも読んでしまってから解きはじめるので、先に解いた問題の答案を書いてる最中にも後の問題について脳の別の部分で考えていて、結果として時間の節約になっているのではないかと思われること(さながらデュアルコアCPUで並列処理しているような感じ)。
○4時間2問という時間割の場合、1問目2時間半、2問目1時間半みたいな感じで問題の難易にあわせて各問にかける時間を調整することが可能であること。
人によっては、例えば4時間連続がきついから問題毎に2時間ずつの方がいい、といった意見もあるでしょうし、一概には言えませんが、とりあえず私は上記のような感想をもちました。
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今日は娘が39.4℃の発熱。座薬の解熱剤を使用してとりあえず発熱を抑えました。熱以外は目立った症状がないので、何が原因なのかしら。