はやぶさ(その6)
「「はやぶさ」大気圏突入、60億キロの旅帰還」(ヤフーニュースより)
小惑星「イトカワ」の探査を行った宇宙探査機「はやぶさ」が地球に戻ってきました。地球と宇宙空間別の天体表面との間で往還した宇宙機で、最も遠くまで行ったものだそうです。
本体は大気圏に突入して燃え尽きてしまいましたが、「イトカワ」の試料が入っていることが期待されているカプセルが事前に切り離され、こいつはオーストラリアの砂漠にパラシュートで落下したとのこと。上記記事には「はやぶさ」が大気圏に突入して「火球」として観測された美しい写真が掲載されています。
カプセルの中に「イトカワ」の塵芥でも入っていれば、地球以外の天体から持ち帰った物質としては月の石に次ぐものということだそうです。
下記の画像(アニメーションGIF)はすばる望遠鏡の撮影した「はやぶさ」の画像(クリックすると5MBくらいの大きなファイルが別ウィンドウで立ち上がります)。
右上から左下にかけて縦方向に移動する小さな光点が「はやぶさ」らしいです。
当ウェブログでは何度か「はやぶさ」について取りあげ、その際「ボイジャー」なんかと比べると地味だ、みたいなことを書いたりしたこともあったのですが、誰も知らないような小さい星(全長500メートルくらいらしい)まで行って戻ってくるというのは、本当にすごい技術ですね。しかも、相次ぐ故障や事故を乗り越え、文字通り満身創痍の状態での往還ですから、「成功した失敗」とも称されるアポロ13号に匹敵する快挙かと。
(追記)
JAXAが公開した画像をアップ。
まず1枚目は、「はやぶさ」がカプセル切り離し後、最後に撮影した地球の写真。
(JAXA)
(クリックすると別ウィンドウで大きい写真が開きます)
2枚目は、オーストラリアの砂漠で観測された「はやぶさ」の大気圏突入の写真。