勝った方が「くやしいです」というような熱戦
夏の全国高校野球の決勝戦は愛知県代表の中京大中京と新潟県代表の日本文理の対決で、10対9で中京大中京が勝利し、古豪復活。
しかし、異様な試合でした。9回2死の段階では10対4でランナーなし。「あとひとり」というところまで追い込んで、9回から再びマウンドに上がった中京大中京のエースは勝利を確信していたでしょうね。
しかし、そこから連打で2点を返され、死球を与えてしまった段階でエースはマウンドから引きずりおろされてしまいました。さらに3点入り、あと1点というところでランナーを3塁に置いて、最後はサード強襲ライナー。誰もが「抜けたかっ」と思ってしまったからなぁ。
試合後に中京大中京のエース、インタビューに泣きながら「くやしいです」と言っていました。まさに薄氷の勝利でしたが、ともあれ勝利したのだから、みんなと喜びを分かち合ってほしいものです。
そして日本文理、9回2死で6点差という絶望的な状況下にあっても、一人として顔が死んでなかったなぁ。その闘志が、驚異的な追い上げにつながったと思います。
なんといっても新潟県勢として初の決勝戦進出という快挙ですから、この熱戦は、多くの新潟県民の心に残ることでしょう。