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2009年8月 3日

立川修習

今年11月採用の、新63期司法修習の採用選考申込書が入手可能になりました。

昨年と比較した新63期の修習地の特徴を。

まず注目すべきは、新たに修習地として「立川」が登場したと言うこと。今までは修習地といえば地裁所在地(各都道府県庁所在地プラス旭川、函館、釧路)だったのですが、立川は地裁所在地ではなく地裁支部の所在地(八王子の支部が今年立川に移転したのです)。尤も、立川支部(旧八王子支部)は下手な地裁よりよっぽど事件数が多いそうですから、独立した修習地としても十分に成り立ちうるところですね。

そして、去年までは函館、福島、岐阜、大分については旧試験専用の修習地であったものが、今年からは旧司法試験専用の修習地はなくなりました。すなわち、都合51都市が修習地として選べるということです。

各修習地は1群、2群、3群に分類されており、概ね首都圏の大都市は1群、地方都市は3群となっていますが、昨年と比較して、2群→1群の「昇格」はありますが、3群→2群という「昇格」はありませんでした。なお、2群→1群に「昇格」したのは宇都宮、静岡、大津です。そして、今年から新たに新司法試験用の修習地となった5カ所のうち、立川は第1群、岐阜・福島は第2群、大分、函館は第3群となっています。

1群
東京,立川,横浜,さいたま,宇都宮,静岡,大阪,京都,神戸,大津,名古屋,福岡,那覇,仙台,札幌
2群
千葉,水戸,前橋,甲府,長野,新潟,奈良,和歌山,津,岐阜,金沢,広島,岡山,熊本,福島,高松
3群
福井,富山,山口,鳥取,松江,佐賀,長崎,大分,鹿児島,宮崎,山形,盛岡,秋田,青森,函館,旭川,釧路,徳島,高知,松山

あと、修習の順番が

分野別実務修習(各修習地)→集合修習(和光の司法研修所)→選択型実務修習(各修習地)→二回試験(和光和光など)

となり、和光と実務修習地を行ったり来たりになるのは、62期の東京、さいたま、大阪、横浜、京都、神戸に加え、立川、千葉、奈良、大津であり、他の修習地は

分野別実務修習(各修習地)→選択型実務修習(各修習地)→集合修習(和光)→二回試験(和光)

・・・・です。個人的には札幌が行ったり来たりの修習地にならなくてよかったと思っています。

(2009.08.26訂正)
本記事中、大阪や神戸などが、修習の順番として

分野別実務修習(各修習地)→集合修習(和光の司法研修所)→選択型実務修習(各修習地)→二回試験(和光

となる旨記載していますが、大阪や神戸などは二回試験を大阪で行うそうなので、「二回試験(和光など)」と訂正いたします。

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