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2009年8月 1日

『育児の百科』はすばらしい

朝起きたら、娘がやたらとせきやらくしゃみやらしていて、鼻もずるずる出てきました。熱も37.5度ほどあるようです。泣き声にも元気なく、やや目をうるませて何やらぼぉっとしています。よだれがいつもよりよく出ているようです。

妻はえらく心配していますが、以前当ウェブログでもちょっとだけ紹介した松田道雄著『育児の百科』(岩波文庫版)を繙き、おそらく単なる風邪であり、まず心配には及ばないと確認しました。

この本は実にすばらしく、これまでのところ、娘を育てるにあたって何か分からないことがあったときにこの本に書いていないことはなかったといっても過言でないほど、網羅的です。今回の症状に関する部分を少々引用(傍線部は今回の娘の症状に合致する部分)。


156 かぜをもらう

 3ヶ月から4ヶ月までの赤ちゃんで、小児科にやってくる病気で比較的多いのは、かぜである。

(中略)

 この月齢の赤ちゃんは、胎内でもらった免疫がまだ残っているので、かぜにうつってもそんなに高い熱はでない。せいぜい37.5度ぐらいというのがおおい。鼻がつまって乳がのみにくくなったり、水鼻がでたり、くしゃみをしたりする。せきのでることもあるが、そんなに苦しそうではない目がうるんだり、それまでなかったよだれがでたりする子もある。食欲も少しへる。そういう症状は、2~3日でなおってしまうのが大部分である。(中略)時として、かぜといっしょに便の回数がふえて、下痢に近くなることもないではない。

(以下略)

(岩波文庫版上巻475頁から)


ちょうど、今日の読売の投書欄に、ある主婦が、「小学1年生の子どもがわがままばかり言うので悩み、10年前に買った育児書(初版は40年前)を読んだところ、育児の悩みは今も昔も変わらないことに驚いた。本のおかげで、長い目で見る心の余裕ができるようになった」旨投書しているのが掲載されていました。投書には本の名前は記載されていませんでしたが、引用されていた本の内容から、その育児書がまさに『育児の百科』であることが確認できました。この本は、子どもがもっと大きくなってからも役立つ情報が載っているということになりそうです。


ということで、今後とも『育児の百科』にはお世話になりつづけることでしょう。

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