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2009年6月12日

「任意」だったら問題ない筈ですね

大阪高検検事が速度違反、1か月以上出頭せず...書類送検」(ヤフーニュースより)

検事が下道30キロオーバーのスピード違反で赤切符切られて、警察から任意の事情聴取のための出頭要請を受けていたがしばらく応じなかったという報道。

赤切符と言うことは、反則金制度の対象とならない交通違反ですから、検事だろうが誰だろうが淡々と刑事事件としての手続をすればいいのであって、その過程で「任意」の事情聴取に応じなかったからといって問題視されるのは変な感じがします。任意ちゅうことは応ずるか否かは意に任せるちゅうことやねんから。

次席検事は「反省すべき点があったと思う」と言っていますが、これって、「国民は警察からの出頭要請があれば、それが任意のものであっても「任意」に応ずべきであるから、検事たるもの警察から出頭要請があれば率先して出頭し国民の範となるべきである。にもかかわらず出頭しなかったのは反省すべきである」ということなんでしょうかね。だとしたら、捜査機関にずいぶんと都合のいい話ではないですか。

むしろ、任意の出頭要請なんか無視してもいいんだよ、ということを検事が体を張って教えてくれたということで、あっぱれなものとして報道してもいいんじゃないのか、と思ったりしました。

もちろん、法を守るべき検事がスピード違反したこと自体は感心しませんよ。その点を問題視するのはいっこうに構わない。

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コメント

なるほど。刑事訴訟法,憲法学びましたが,そういう視点考え至りませんでした。
30キロは本州では結構な違反です。新聞が任意の聴取に応じないのは問題とするのは県警の犬としか思えません。
最もこの記事で問題なのは報道した新聞社の意識でしょう。
災害やインフルエンザ対策のためなら人権なんて軽視してもよいというところから,徐々に国家総動員体制が作られていくのでしょう。

>晴雨様

>新聞が任意の聴取に応じないのは問題とするのは県警の犬としか思えません。

私もそこに非常な違和感覚えたんです。確かに、30キロオーバーは相当な違反で、検事たるもの、スピードはほどほどにしとけよという批判ならわかるのですが、記事の批判の力点はあくまでも出頭しなかったというところにあるように読め、でもそれは違うんじゃないかと。

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