TKC短答式試験の結果
この間受験した、TKCの短答式試験の結果が公表されました。
平均点ですが、総 合:211.7点(350点満点)、民事系:87.2点(150点満点)、公法系:60.2点(100点満点)、刑事系:64.4点(100点満点)とのことです。
前回12月実施のTKC短答式試験の結果が昨年度と比べて跳ね上がったことから、今年は短答式が激戦ではないかと予測しましたが(関連エントリー1、2)、3月の結果はむしろ昨年度を下回る結果になっています。
総合得点(350点満点)
07年度 9月:172.3点→12月:187.4点→3月:220.0点
08年度 9月:181.9点→12月:214.9点→3月:211.7点
各科目ごとに見てみますと、民事系が10点以上落ち込んでいるのが影響しているようです。前回12月の平均点が上がったのも民事系が主な原因だったようですから、やはりカギは民事系科目であるといえます。
公法系得点(100点満点)
07年度 9月:45.4点→12月:52.1点→3月:57.6点
08年度 9月:55.0点→12月:58.4点→3月:60.2点
民事系得点(150点満点)
07年度 9月:72.9点→12月:77.1点→3月:98.1点
08年度 9月:74.1点→12月:92.0点→3月:87.2点
刑事系得点(100点満点)
07年度 9月:54.0点→12月:58.2点→3月:64.3点
08年度 9月:52.7点→12月:64.5点→3月:64.4点
こうしてみると、前回12月の結果が異常値で、傾向は例年通りであるとも言えそうです。しかし、昨年度と今年度を比較した場合、大きな違いがあります。それは、受験者の激減、です。
昨年3月のTKC短答式試験は、当年の新司法試験出願者であると思われる修了者(予定者含む)の受験者数が2780名であったのに対して、今年3月の同試験は2586名に過ぎず、出願者数の増加(7842人→9734人)も併せて考えると、受験者数は出願者数の35.5%から26.6%に激減しています。
なお、昨年12月試験における修了者(予定者含む)の受験者は3492名であり、出願者数との比率は35.9%です。
このことは、今年1月に発表された短答式試験の配点を半分にする変更(関連エントリー)が大きく影響していると思われます。そして、周りの雰囲気とか見ていても、短答式優秀層は論文試験対策にシフトしており今回のTKCは回避した者も多く、今回のTKCを受験した層はワタクシのように比較的短答式試験に苦手意識のある層が中心なのではないかと推測いたします。
そうすると、昨年度との比較においては、上位層がそこそこ抜けたにもかかわらず平均点がさほど落ちなかったというべきであり、依然、今年の新司法試験の短答式は激戦であると考えておくのがいいと思います。
去年は230点だった短答式の合格最低点は何点になるでしょうか。
(追記)
気象庁の観測によると、札幌の積雪深が、本日ゼロになったようです。