一に接見、二に接見・・・・
今日は、鹿児島の志布志であった選挙違反の無罪事件(「踏み字」事件で有名な)について、被告の弁護人をなさった弁護士が来学されて講演を行いました。
大変だったことの一つとして、刑事事件、とりわけ否認事件では、一に接見、二に接見、三四がなくて、五に接見と、とにかく毎日接見を確保することが必要であるが、志布志は鹿児島市から片道2時間程度かかるので、接見だけで5時間近くかかってしまうので、3人でチームを組んで交代で接見に行くようにしたというエピソードが紹介されました。
この事件では、7人の被告人が起訴され、途中で亡くなった方を除く6人が無罪となったわけですが、7人それぞれについて3人チームをつくって接見するとなると、21人弁護士が必要ということになります。鹿児島県弁護士会は100人近く会員がいるようですが、たとえば函館弁護士会(33人)のような小規模会ですと、ほとんど会員総出で弁護に当たらなければならないことになるなぁ、と思いました。
それでも、無罪であるべき人が有罪とされないためには、防御権を十全ならしめる必要があるわけですから、やり抜かねばならないわけですが・・・・。いやー、でも、やっぱり大変だわ。