「僕は三十七歳で・・・・」
部屋を片づけていますと、村上春樹の『ノルウェイの森』の単行本がでてまいりました。
『ノルウェイの森』という小説は、ワタクシの関西時代の後輩(女性)が、「女性蔑視的で何か嫌い」とか言っていたので、万人受けしないのかもしれませんが、出版当時10代だったワタクシは、結構一生懸命読んでいたりしたものでした。
ネタばれになるといけないので内容には触れませんが、この小説は、以下のような一文ではじまります。
「僕は三十七歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。」
で、小説の内容としては、「僕」の二十歳前後のときの回想みたいな感じで進むわけですが、最初に読んだ時、「僕は三十七歳で」というところに何かしらすごく縁遠い、というか、ぶっちゃけ「僕」はおっさんやなぁ、という印象を持ったわけです。
久しぶりに、「僕は三十七歳で」というフレーズに触れたのですが、ワタクシ自身が「僕」の三十七歳という年齢に接近しているという事実に、少なからずショックを受けました・・・・。
小説に対する印象としては、昔読んだ時のものが今でも残っているのですが、久しぶりに改めて読み返すと、何かしら印象が違うかもしれません・・・・。