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2005年03月15日

3 掃除・掃除・また掃除

今住んでいるアパートはかれこれ数年居住している。男の一人暮らしなんてのは大なり小なりそうだと思うが、私の部屋はその中でもひときわ、恐ろしく汚いと自負している(くだらない自負だ・・・・)。なんか住んでいる当人にもなにやら訳のわからないゴミが堆積している。それを、一気に片づけなければならない。

そもそも、掃除というものは恐ろしく手間と労力とエネルギーを必要とするものである。だから、私のような不精者は、ついつい億劫になって、掃除をしなくなり、ますます汚くなり、ますます掃除が億劫になる、という悪循環に陥っているのだ。

とりあえず、粗大ゴミの日に、不要なものは全部捨ててしまおうと思い、整頓を試みたが、狭い部屋なのでかえって散らかってしまい、収拾がつかなくなってしまった。なんとか本棚だけ粗大ゴミとして出したが、床は棚から除けた本だのなんだのが一面に散らばってしまい、混乱の極みである。

さすがに荷物搬出まで二週間を切ってこの状態ではやってられない。音を上げて、助力を申し出た友人Tの手に恥を忍んですがりついた。

日曜日、Tが来た。「進んでる?」「いや、全然。とりあえずこれ」と私がTに渡したものは手袋と防塵マスク。「???」訝しりながら私の部屋に入るT。「!!!」あまりの汚さにややキレ加減である。「なんでライターがこんなにいっぱい出てくるの?(いや、しばしば見あたらなくなって買うんです・・・・)」「ハンガーの数多すぎ(クリーニングの度に増えるもので・・・・)」などと怒られまくる。しかし、ここは平身低頭、謝りつつ宥めつつ片づけを遂行(今度焼肉おごるから堪忍してよT)。途中Tがコンタクトを落とす、というハプニングがあったものの(見つかってよかった・・・・)、アパートの管理人が空き部屋を一時的な荷物保管スペースとして提供してくれたおかげもあり、少し、ゴールが見えてきた(ような気がする)。Tは「まだ全然じゃない」と申しておりますが。

さて、つぎの三連休が最後の山場だ。もう開き直って、このページの現時点でのほぼ唯一の読者であるガレット氏や後輩Mにも声をかけて、作業を完遂する決意である。(つづく)


(つづき)・・・・ということで、三連休の中日である日曜日、ガレット氏、M君の援軍を頼み、レンタカーも借りだし、徹底した掃除作戦を遂行した。本や資料を箱に詰めていく。ケーブル類も整頓して箱に詰める。パソコンはエアキャップシートに梱包する。古い机やら食器棚やらスチールラックやらをどんどん運び出し、バンの後ろに詰め込んで、廃棄物処理場に運びだす。勿論、手袋、防塵マスク着用の上で、である。こんな作業を延々と朝から夕方までやって、ようやくメドが立った。晩飯は約束通り焼肉である。

翌月曜日、運送業者に荷出しを依頼していた。片づけをしつつ待つが、全然こない。どうなっているのだろう。結局、朝8時から待ちに待って、来たのは夕方の4時過ぎ。昼飯食いっぱぐれましたがな。

ところで、単身パックというやつは、要は宅配業者のベースで使っているキャスター付きのフレームである。体積は2立方メートルとのことであった。こいつが意外なほど収容力が高い。冷蔵庫を詰め込み、スキー板、パソコン、プリンタと詰めてもまだまだ余裕。本や資料を詰め込んだ箱を10箱以上詰めてもまだいけた。ただ、高さが170センチだったので、長い方のスキー板(スキー好きの行きつけのたこ焼き屋のマスターに餞別名目で2組もらったうちの1組)は無理だった(斜めにして入れれば入るけど、収容量を相当犠牲にすることになる)。少々高かったが、これだけ運べるなら納得である。少々箱が残ったが、これは元々宅配便で個別に運ぶ予定だったので、無問題といえよう。