法科大学院不合格体験記
私は2004年4月に法科大学院一期生として入学することを志していたが、意に反して、受験した大学院にことごとく不合格になってしまい、入学することができなかった。2005年度の入試において、前年から数えて延べ5回目の受験で、ようやく引っかかったような次第である。
幸い、最終的には一年遅れで入学できることになったし、「浪人」していた一年間の間には、仕事上ではいろいろとおもしろい経験をしてきたので、「浪人」したこと自体は私の人生にとってマイナスではなかった、と思っている。
しかし、一般的にいって「浪人」することはあまり好ましいことではないし、特に、私は新卒というわけではなく、むしろそれなりに年を喰っているので、一年のロスというのは決して小さいものではなかったとも思える。
「法科大学院とは」で書いたように、法科大学院入学に当たっては全国一斉の適性試験を受験しなければならないわけだが、私は、この段階では結構上位にいて、その段階ではよもや全部不合格になるとは想像だにしていなかった。私が不合格になったのは、多分に油断と、受験戦略上の失敗というものが大きく影響していると自己分析している。
このページでは、法科大学院を志す方に「他山の石」としていただくべく、あえて恥を忍んで、私の不合格体験を公開する。法科大学院を目指す読者諸氏が私と同じ轍を踏まないことを希望するものである。